谷川ブルーと真っ白な雪をかぶった頂が見たいなら、3月がおすすめです。3月になると、気温も上がり、晴れる確率も高くなります。真っ白な稜線、巨大な雪庇、澄んだ空気、谷川岳の大自然を全て味わえるのが、3月です。是非、谷川ブルーを狙って、世界に誇る群馬の名峰 谷川岳を存分に味わってください。
3月の谷川岳概要
12〜2月は、西高東低の冬型の気圧配置が続きますが、3月になると低気圧と高気圧が交互に通過する気圧配置に変化してきます。2〜3日ごとに「晴れ」と「雨雪」が交互にやってくる気象となります。3月下旬にもなると、気温も上がって、雪もしまり、アイゼン、ピッケルで歩きやすくなります。
初級者は、谷川岳に登頂できるかを天候で決めましょう。太平洋と日本海の分水嶺にあたる谷川岳は、気象の変化が激しく、晴れる日も少ないからです。3月の晴れる日は、まさに移動性高気圧に覆われた時で、この時以外登らないことをおすすめします。
荒れた日は、本当に厳しい気象の山です。晴れていても、稜線は強い風が吹くときも多いので注意しましょう。谷川岳は、厳しい自然環境だからこそ、美しく壮大な景気を見ることができるのです。
3月の晴れる日の天気図
右の天気図は、2021年3月11日の天気図です。高気圧が日本を覆い、まさに絶好の登山日和です。谷川岳も晴れて、風も穏やかな日になり、最高の景色が楽しめるでしょう。3月になると、このような移動性高気圧に覆われる日の確率が高くなります。
3月の移動性高気圧に覆われる日は、どれくらいあるの?
2021年3月の1カ月の天気図を並べてみました。移動性高気圧が覆われた日は、約12日(★マークの日)で、2〜3日ごとに高気圧と低気圧が交互になるということを証明しております。中旬から下旬にかけて4日程ぐらい候補日を設けておけば、晴れの日がめぐりくるということになります。
天神尾根ルート紹介!
谷川岳ロープウェイを使い、天神尾根を登るルートが一般的です。ロープウェイで高度を稼ぐことにより、日帰り登山が可能です。天神尾根のポイントをご紹介いたします。
天神尾根の急登はどこ?
ズバリこの3箇所です。
・天神平から田尻尾根に登る最初の登り(地図①)
天神平駅からスキー場の脇を登る最初の登りです。スキー場の上級コースだけあって、それなりの斜度があり、朝一ということもあり、結構しんどい登りです。
天狗の溜まり場への登り(地図③)
熊穴沢の避難小屋から天狗の溜まり場までは急登が続きます。中盤のきついところですが、森林限界を超え、視界が一気に開けます。左側の俎嵓とヒツゴウ沢の景気を楽しむと、疲れを忘れられるかもしれません。
・肩の小屋への登り(地図④)
最後の肩の小屋への登りが踏ん張りどころです。急登は続き、なかなか先が見えてきませんが、焦らず一歩一歩確実に登っていきましょう。やがて谷川岳の道標、そして肩の小屋が姿をあらわします。
天神尾根で危険なポイントはあるか?
唯一滑落の危険があるとすれば、地図に1441と表示されている熊穴沢の頭の手前(地図②)で、斜面を下り、トラバース(横切る)ところです。雪が積もっていて、足場がしっかりしていれば問題なく通れますが、雪が少ないと岩が露出しており、なかなかスリルある細道です。天神尾根の一番の危険ポイントと言えるでしょう。集中して慎重に、アイゼンを引っかけないように進みましょう。
下山で注意するポイント
晴れていても午後になると雲が出やすくなることもあります。また、バックカントリーのトレースを追ってしまうと、西黒沢に入ってしまいますので注意しましょう。天神尾根を下る時、間違えやすいポイントは3つです。
・肩の広場からの下り(地図⑤)
・天狗の溜まり場からの下り(地図⑥)
・熊穴沢避難小屋に向けての下り(地図⑦)
雪崩の危険性はあるのか?
西高東低冬型の気圧配置になると、谷川岳はドカ雪が降り表層雪崩の危険性が高まります。特に急登の場所は要注意です。3月になると、気温も上がり、雪もしまって厳冬期に比べると危険が少なるなると言えますが、降雪の翌日等は注意が必要です。
谷川岳でインスタ映えを狙え!
かっこいい写真が狙えるおすすめの3スポットをご紹介いたします。
①谷川岳から西に延びる主稜線
肩の小屋からトマの耳に登る途中がベストショットです。万太郎、仙の倉山へ続く真っ白な稜線は、見ごたえがあります。遠くに、苗場山、浅間山、富士山もご覧いただけます。
②トマの耳からオキの耳、オキの耳からトマの耳
トマの耳からオキの耳をバックの撮った写真です。谷川岳ならではの巨大雪庇とマチガ沢を命をかけて滑ったボーダーのトレースが見事です。
③天狗の溜まり場への登り途中から俎嵓(まないたぐら)
天神尾根の登っていくと、左側に見える俎嵓(まないたぐら)の岸壁と真っ白な稜線がまぶしいです。
ガイドさんと谷川岳登頂ツアー
やっぱり不安だなあ、まわりに熟練者がいないという方は、ガイド付ツアーに参加されてみてはいかがでしょうか。水上には、たくさんのアウトドアー会社があります。他の方とペースを合わせるのはちょっとしんどいという方は、プライベートガイドなどもあります。
行くまでの準備
山岳保険に入っておこう!
YAMAPの山岳保険がおすすめです。
1日280円プランから加入できますので、万が一に備えて加入しておくことをおすすめいたします。
【保険料】
・1日プラン:280円~
・30日プラン:480円~1,050円
【補償内容】
①レスキュー保険
②ケガ補償セット
③ケガ&アイテム補償セット
登山届けを事前に提出しよう!
便利情報
コンビニは?
水上インターを出て、セブンイレブン(24時間)とファミリーマート(24時間)があります。ファミリーマートを超えると、この先はコンビニがありませんので早朝移動の際はご注意ください。
下山後の温泉は?
下記3施設がおすすめです。やっぱり、温泉とビールが最高ですね。
①谷川温泉 湯テルメ谷川
[住所]群馬県利根郡みなかみ町谷川514-12
[利用料金]【大人(中学生以上)】570円【小人(3歳~小学生)】260円
[アメニティグッズ]シャンプー、リンス、ボディーソープ、タオルは有料
[営業時間]【7月~10月】9時~20時30分【11月~6月】10時~20時30分※最終受付20時
[定休日]第3木曜日(祝日は営業、翌日休)
[露天]有り
[サウナ]無し
「谷川温泉 湯テルメ谷川」の詳細はこちら
②仏岩温泉 鈴森の湯
[住所]群馬県利根郡みなかみ町阿能川1009-2
[利用料金]【大人】900円【小学生】500円【幼児】400円(3才以上)※2時間・入湯税込
[アメニティグッズ]バスタオル200円(レンタル)、フェイスタオル150円(販売)
[営業時間]11時~20時(最終受付19
[定休日]毎週水曜日(臨時休業があるのでお出かけの際は、HPでご確認ください)
[露天]有り
[サウナ]有り(ミストサウナ)
「仏岩温泉 鈴森の湯」の詳細はこちら
③湯檜曽温泉 ホテル湯の陣
[住所]群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽208
[利用料金]1,200円
[営業時間]14時~18時
[定休日]不定休
[露天]有り
[サウナ]有り(日帰りは、女性用)
「ホテル湯の陣」の詳細はこちら
こちらの記事もご参考にどうぞ!
冬の谷川岳は、本当に素晴らしいですよ。是非、3月晴天の日を狙って、世界に誇る群馬の名峰 谷川岳にチャレンジしましょう!きっと人生の価値観が変わります。
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