谷川岳の岩壁を見たいなら、白毛門がおすすめです。厳冬期の入山は厳しいですが、3月中旬以降になれば気温も上がり、雪もしまって歩きやすくなります。是非、雪をいっぱいつけた谷川岳を見るために、白毛門に挑戦しましょう。谷川岳が大好きな方は、白毛門が超おすすめです。
白毛門の魅力
谷川岳に比べれば、知名度の低い山ですが、谷川岳が好きであれば、絶対におすすめの山です。谷川岳東面の岸壁の壮大さが一望でき、まさに圧巻です。標高約650mの土合駅から1,720mの白毛門山頂へは、登山口から山頂まで急登続きで、とにかく体力勝負です。
白毛門は山を登頂するというより、谷川岳を見るために登る山です。土合から日帰りで行かれる方が多いと思いますので、松ノ木沢の頭まででも十分景色を堪能できますので、疲れたら松ノ木沢の頭で迷わず引き返しましょう。また、コースタイムをあまり気にせず、自分のペースでゆっくり登るのがいいでしょう。
山の名前は、山頂直下にあるジジ岩、ババ岩が雪を冠ったときに、ふたつの岩が門のように見える、あるいは山頂付近が白髪の頭のように見えるなど、積雪期のジジ岩とババ岩の見た目が山名に影響を及ぼしているようです。
谷川岳を見るために3月の白毛門を狙え!
厳冬期に登るのは、なかなか厳しいですが、3月中旬以降の残雪期になる頃がおすすめです。
それは、下記の3つの理由です。
理由①3月はまだたくさんの雪をつけた谷川岳が見れる
谷川岳の積雪が一番多いのは、2月下旬から3月上旬です。雪をたくさんかぶった一ノ倉沢の岸壁は、圧巻です。冬山に登った方だけに見られる特権です。
理由②3月は気温も上がり、厳冬期に比べればはるかに過ごしやすい
寒気が入ると3月でも真冬となりますが、お彼岸を過ぎたあたりから春らしく、晴れれば暖かくなります。登っているときは、むしろ汗ばむくらいの陽気になります。この季節は空気が澄んでいるため、谷川岳までの距離感が、夏山と比べ全く違って見えます。間近に大きな谷川岳の全容が見えるのです。
理由③3月になると入山者も増え、雪もしまり歩きやすくなる
残雪期になると、入山者も増えてきます。厳冬期に白毛門の急登をラッセルして登るのはかなりの体力と精神力が必要となりますが、3月になるとかなり雪もしまり、歩きやすくなります。入山する人も増えてきます。
コース詳細
どれくらい急登が続くの?
土合橋の尾根取付からいきなり急登が続きます。左側に谷川岳を見ながら、ゆっくりと高度を上げていきましょう。とにかく、谷川岳を見る山と割り切って、松ノ木沢の頭まで頑張ってみましょう。
「松ノ木沢の頭」の景色は?
上記が、松ノ木の頭の景色です。一ノ倉沢をちょうど真っ正面にくる位置となります。また、ちょうど森林限界にあたる地点で、ここから先は景色が一気に開けます。谷川岳を見るために登るのであれば、松ノ木沢の頭で引き返しても、十分に満足できます。松ノ木沢の頭からもさらに急登が続き、ところどころにクレバスがありますので気をつけて登ってください。
危険ポイントは?
松ノ木沢の頭から白毛門へのルートは、雪庇とクラークに注意が必要です。積雪量が多い年は、さらに危険が増します。トレースを頼りにするだけでなく、自分自身でも十分に注意して登りましょう。もし、危険な箇所があれば無理して登らず、引き返す勇気が必要です。谷川岳の岸壁を見るために登るのが目的であれば、松ノ木沢の頭でも十分に満喫できます。
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